現在中国での決済はモバイル決済が基本で現金は殆ど使われていません。中国のモバイル決済では微信支付(We Chat Pay)などが有名ですが、実際に現地で試してみたいと思います。
- 中国大連市について
- 大連まではJAL直行便で成田空港から3時間15分
- JGC会員なら成田空港でもラクラク
- ビジネスクラスのシートをゲット
- 自分でもモバイル決済をするために
- 現地到着。モバイル決済事情のチェック!
- 朗報:羽田空港からついに直行便
中国大連市について
中華人民共和国 遼寧省 大連市。北朝鮮の西側に位置しています。大連は日本企業の拠点が多い都市で、世界都市別順位で上海、バンコクに続いて第三位。日本から近い/人件費が安かった(今はどうなの)/日本向け輸出に必要な港がある、さらに日本語を勉強する学生も多いなどの条件が日本企業進出に適していたのでしょう。
現地に行ってみると、一般的に知られている中国のイメージと現地の状況が全く違う事に驚くのではないでしょうか。
大連まではJAL直行便で成田空港から3時間15分
東京から大連に向かうには(羽田空港から直行便が無いため)成田空港からとなり、直行便であれば、JAL/ANA若しくは中国南方航空の利用となります。
JGC会員なら成田空港でもラクラク
さて、JGC会員ならJALグローバルクラブカンターでチェックイン。 状況によってはエコノミー料金でもビジネスクラスにインボランタリーアップグレードされるかもしれません。さて今回は?
ビジネスクラスのシートをゲット
今回はマイル特典を使ってエコノミークラスの予約しましたが、JGCカウンターにてビジネスクラス窓側のお席に変更頂きました。この機材のビジネスクラスシートは「JAL SHELL FLAT NEO」でした。(個人的に好きなのは、より個室感のあるJAL SKY SUITE Ⅲですが)
自分でもモバイル決済をするために
予め作成しておいたWeChatアカウントにチャージしておく必要があります。これが大変でして、中国の友人から私のWeChatアカウントに送金もできず(逆はできる)、レートが最悪なのですが、成田空港の入国審査を通過した後の通路にある「Pocket Change」で日本円を使ってWeChatPayにチャージします。
Pocket Changeは本来海外旅行で余った外貨を自国で使える電子マネーやギフトコードに変換するために利用すると思うのですが、私はWeChatPayにチャージするのが目的でレートが悪いのを覚悟で1万円札を投入しました。ガイドに沿って現金を入れると、バーコードが書かれたレシートが出てくるので、バーコードを読み込んで手続きをします。SMS宛に「your WeChat confirmation code is ****」というメッセージが届くので、4桁コードでの本人認証が必要です。
現地到着。モバイル決済事情のチェック!
まずは飲み物の調達。現地の自動販売機です。お水が2元(約32円)、三得利(SUNTORY)の烏龍茶が4元と言ったラインナップ。そして小銭を入れる場所があるものの、パテのようなもので封印されています。現金を前提にしていません。
利用者はタッチスクリーンでモバイル決済の支払い方式を選択し、バーコードを読み取ってお支払い。(写真のAlipayのバーコード自体が読み取れてしまうので、画像加工してます)
自動販売機が無線通信でオンライン化されており、この事例では以下のようなメリットが期待できます。
- 利用者は現金(極端財布)を持ち歩く必要が無い
- 運営会社は現金回収業務が無くなる(補充こそあれ)
- 自販機がオンラインなので在庫データや設備稼働データがセンターに集まる
- 売れ行きデータがリアルタイムに集まり分析ができる。
タクシーでもバーコード決済
タクシーでも現金は使いません。 市内数キロを走るなら10元ちょい。この時はメーターで(というかスマホで)12.00元と出ておりますので、日本円にして192円。安っす。
支払い方法は自分のWe Chat Payで運転席据え付けのバーコードを読み取って、金額を入力。運転手さんが入金を確認したら完了。ちなみに12.56円とか小数点以下の数字がある場合は切り上げるのが当たり前(というかそうしないと怒られる)だそうで、ご注意ください。
ショッピングモールに行ってみる
モバイル決済事情のチェックという事で、店舗の集まるショッピングモールに来ました。中国のショッピングモールはとにかく広い。通路がとても広く歩きやすいです。店舗もディスプレイも近代的。1Fには米国の電気自動車TESLAが展示されてました。
無人コンビニ(電子タグで商品認識)
「ようこそ無人スーパーマーケットへ。今すぐ始めよう」的な張り紙のあるこの店舗。スマホのアプリでユーザ登録、顔認証登録などを済ませると、入り口のゲートが開きます。
商品には5×5cmの電子タグ(金属のアンテナが付いた札)が貼られており、出口付近の小部屋で商品の電子タグを電波で認識させ、顔認証を用いて購買者を認識し決済。出口の扉が開いて脱出できる。レジに商品を1つ1つ登録しないといけない日本のセルフレジとは全く別物です。
どの店舗・施設でもモバイル決済
こちらは通路に設置されていた1箱30元のラッキーボックスとでも言いましょうか、何が当たるか謎な自動販売機。右側のインフォメーションは大きな液晶タッチパネルです。
一箱どれでも30元(日本円にして480円くらい)タッチパネルでどれを買うか選ぶと、インフォメーションディスプレイが決済用のバーコード表示に変わります。(念のため買い付けないようにバーコード加工しておきます)
ゲームセンターの射的コーナーですらモバイル決済です。そもそも小銭(というか現金)を持ち歩くという事が基本的に無いそうで、スマホを忘れたり失くしたら終わるとのこと。
クレーンゲームもモバイル決済。そして液晶パネル。
マッサージチェアもモバイル決済
レストランに行ってもテーブルにバーコード
家電店では値札の横にバーコードが付いており、バーコードを読み取ると購入者の口コミページに飛び、その場で商品について調べる事ができます。
上記の通り、中国ではスマホ依存度が高いため、モバイルバッテリーがそこらじゅうで借りることができて、返却も任意の所でokだそう。日本でもローソンなどで一部モバイルバッテリーのシェアリングサービスが始まっていますね。
物乞いもスマホは持っていて、入金を求めるためにバーコードの看板を持ち歩いているというから驚きですよ。
朗報:羽田空港からついに直行便
従来は首都圏から大連へのアクセスと言うのは成田空港からのJAL便といった選択肢となっていたのですが、2020年3月29日(日)以降「羽田⇔大連直行便(B787)」が就航します。これは大変便利です。
恐らく10年以上前に中国に行った方や初めて中国を訪れる方は、大きな進歩を遂げた中国のイメージが変わると思います。是非「近い中国の地」である大連を訪ねてみてください。(入国審査で一言も聞かれないのも楽ですよ)