広島空港を起点に選んだら、広島城と原爆ドーム及び広島平和記念公園というコースは如何でしょうか。大人になった今、もう一度訪れて欲しい。そんな思いでこの記事を書きました。
- 広島の旅を楽しむためのJAL便の選択
- ラウンジや展望デッキでゆっくりと
- 広島空港から広島駅までリムジンバスで
- そして広島城に直行
- 先ずは南東にある太鼓櫓(たいこやぐら)
- 南側にある平櫓(ひらやぐら)
- 御門橋と表御門
- 天守閣再建時に作られた鯱瓦(しゃちがわら)
- 広島城天守閣(復元)
- 天守閣からの眺め
- 徒歩で原爆ドームに向かいます
- 原爆ドームが倒壊しなかった理由
- 一部鉄骨と煉瓦造りの建物に今も焼け跡が
- 広島平和記念都市記念碑へ
- 記念碑に書いてあること
広島の旅を楽しむためのJAL便の選択
今回は広島市内のホテルに一泊し、宮島等の他エリアは翌日に設定するものとし、初日はゆったりとしたプラン。羽田空港からの場合、以下の便は如何でしょうか。
- 羽田空港 9:50発 JAL257便(広島空港に11:20着)
- 羽田空港 11:15発 JAL259便(広島空港に12:45着)
- 羽田空港 13:20発 JAL261便(広島空港に14:50着)
ラウンジや展望デッキでゆっくりと
空の旅をするなら「飛行機まであと何分(汗)」というギリギリ工程で組むのではなく、空港内のラウンジや空港自体も楽しむくらいのゆとりが欲しいものです。JGC修行を終えられていればJALサクララウンジなどを、そうでなければ羽田空港のPowerラウンジなどで1時間程度は旅先プランを考えたり、ゆっくり過ごすのは如何でしょうか。。
広島空港から広島駅までリムジンバスで
広島空港から広島駅まではリムジンバスで45分。¥1,340です。
そして広島城に直行
広島駅から「広島城」までは市電(¥160)を利用して「紙屋町西」電停まで約15分、そこから北上というルートが良さそうです。が、私は1.9キロ程をウォーキングと街並み見学を兼ねて徒歩で向かいました。ゆっくり自分の足で歩くと、普段気づけないものも見えてきたりしますよね。
先ずは南東にある太鼓櫓(たいこやぐら)
広島城はお堀に囲まれており、南側の二の丸にかかる橋へ向かいます。この広島城南東に位置する太鼓櫓は、当時、時を告げる太鼓が置かれ、侍の出士の合図などに使用されていたそうです。こちらの櫓は平成6年に復元されたもの。(なので妙に真新しい)
南側にある平櫓(ひらやぐら)
お堀にかかる橋が見えてきました。こちらの櫓は先程の「太鼓櫓」と異なり1階建。こちらも平成6年に復元されたもので内部も公開中。街中に位置しているので、近代的なビルが視界に入ってくるのがちょっと残念。
御門橋と表御門
二の丸表御門に向かってかかる木造の橋「御門橋」です。この段階では入場料もかかりませんので奥まで入って行きましょう。いざ入城!
天守閣再建時に作られた鯱瓦(しゃちがわら)
天守閣の再建に際して鯱瓦の「制作」も必要となったものの、再現のための細部の情報が無く、同じ広島県にある「福山城」の筋鉄御門の鯱瓦などを参考に制作されたそうです。それにしても全てを焼失させた原子爆弾。許さねぇ。
広島城天守閣(復元)
原爆の被害を受けて倒壊した天守は、昭和33年に外観が復元されました。鉄筋コンクリート構造。金属製の手すりとかも残念。中に入るには天守閣観覧料(大人370円)がかかります。中にはミュージアムショップなどもあり、ここでしか買えないものもあります。
天守閣からの眺め
安全対策のためか厳重な鉄の囲いで檻の中にいるみたい・・・しかも外を見れば近代的な建物ばかりなので・・・。「当時に思いを馳せる」という気分にはなれませんでした。ここまでが広島城見学となります。
徒歩で原爆ドームに向かいます
広島城から徒歩20分程度で原爆ドームまで向かうことができます。子供の頃修学旅行で訪れたことがあるという方も結構いるのではないでしょうか。大人になった今、是非もう一度見に来てみてください。
原爆ドームが倒壊しなかった理由
原爆ドームの元々の建物は、大正4年(1915年)に「広島県物産陳列館」として竣工したものだそうです。昭和20年(1945年)8月6日にアメリカ軍による人類史上初の市街地への核爆弾が投下され、原爆ドームの「上空」で炸裂。原爆ドームは垂直方向に爆風を受けた形となり、建物の倒壊は免れたそうです。
一部鉄骨と煉瓦造りの建物に今も焼け跡が
この大正時代の広島は木造2階建が多かったそうですが、そんな中鉄骨と煉瓦造りで石材とモルタルで外装が施されたヨーロッパ風の建築デザインは当時から広島名所の一つだったそうです。
この付近には観光ボランティアの方々がいて、当時の事、復興に向けて地面を掘り返したら何が出てきたか・・・そして原子爆弾の恐ろしさなど、記憶から消えないようにするために語り継いでくれています。私もボランティアの方の話を10分、15分と立ったまま話を聞いていて、静かに涙が出ました。
広島平和記念都市記念碑へ
原爆ドームの対岸に平和記念公園があり、その中心地に通称「原爆死没者慰霊碑」があります。徒歩で直ぐです。原爆ドーム前でボランティアの方々から話を聞いたならば、ここで祈りを捧げていきましょう。この時も修学旅行生が来ていました。日本の歴史が若い世代に伝えられて行きます。
記念碑に書いてあること
「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませぬから」
「繰り返しませぬ」の主語が気になりませんか?「原子爆弾落としたの誰だよ」と。
でもそう思ってしまったらダメなんです。
この主語は「人類全体」というのが現在の広島市の見解。「戦争」という過ちを私達人類は繰り返してはならない、という誓いになっているのです。
この日、私はこの記念碑の横にあるベンチに座り、色々なことを考えさせられました。
ー 是非、大人になってから改めて、ここに来てみてください。
何か感じるものがあるはずです。